三椏(みつまた)
和紙の原材料として使用されています。

■古来より楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)が有名です。
 古くから和紙の原料は、楮(こうぞ)、みつまた、雁皮(がんぴ)の靭皮(植物の外皮の下にある柔らかな内皮)繊維を中心に使われてきました。それぞれに優れた特質があり、いずれも繊維が長くて強靱で、光沢があり、和紙の特徴である薄くて強い性質を表しています。これ以外に、あさ、桑、竹、書道用紙には木材パルプ、わらなどをもちいています。最近では、野菜、野草、土などを入れて美術、工芸的な紙を漉くこともあります。

 本来これらの原料は、日本の国の山野、原野に野生していたものを取ってきたり、畑のあぜ道、山の傾斜地等に栽培をして収穫をしていました。しかし、和紙の消費量が少なくなるのと同時に、原料の生産高も少なくなりました。その大きな原因は、原料の販売価格が労働に見合うだけの価格で販売が出来ず、赤字生産になったためです。それと、フィリピン、タイなどから安い原材料の輸入が始まり、各地の和紙メーカーは好んでその原材料を使うようになったことも大きな要因です。

■一万円札の原料として使用されています。
 みつまたはジンチョウゲ科の落葉する低木植物で、枝分れの状態がほとんど三つになっています。成木は2メートル余りになり、苗を植えてから3年毎に収穫できます。
 今日では岡山県の生産量が第一位で、高知県、徳島県、島根県、愛媛県の順で生産されていますが、近年は農村の構造変化に伴って、その生産量が年々減産の一途を辿っています。
 繊維は柔軟で細くて光沢があり、印刷適性に優れているので、局納みつまたとして印刷局に納入され、世界一の品質を誇る日本銀行券の原料として使用されているため、一定量のみつまたを大蔵省印刷局が購入しています。そのため山間部の農家では換金作物として栽培しています。
 
 
     

田中わいんエコプロジェクト 実行委員長 のあいさつを熱心に聞く従業員の方々。

 
     

祝詞をあげる小島朝椋神社宮司

 

御来賓の方々も真剣です。

 
     

環境啓発を祈念して植樹します。

 

新たな第1歩を踏み出しました。