ナス
分 類:ナス科
原産地:インド東部。七〜八世紀に日本に渡来した。
英名:egg plant
ナスの旬は晩夏〜初秋
いまやナスは一年中出回っていますが、露地栽培の収穫期は七月〜九月頃。「秋ナスは嫁には食わすな」ということわざにも登場する秋ナスとは、旧暦の秋を指し、現在でいう八〜九月に収穫されるナスのことで、皮が薄く、実がしまっていて実においしい。晩夏から初秋はまさにナスの旬です。
ナスいろいろ
インド東部を原産地とするナスは、古くに日本に伝来し、奈良時代には既に栽培されていた記録が残っています。そのため、日本各地で郷土色豊かなさまざまな品種が栽培されてきましたが、近年、栽培が容易で色がよい長卵形のナスが全国的に栽培されるようになり、在来品種が次第にその姿を消しています。
体を冷ますナス
夏が旬の野菜には体を冷ます効果があります。夏野菜のナスは、のぼせや高血圧への効果が期待され、毛細血管を強化して脳出血を予防するビタミンPが含まれています。
一富士ニ鷹三なすび
初夢に見ると縁起のいいものの代表。「一富士二鷹三なすび」に言われには諸説あり、ナスは非常に高価だったため富士と鷹とナスという「高いもの」を揃えたとも、「ナス」=「成す」につながり縁起がよいためだとも、徳川家のお膝元駿河の特産を集めたとも、言われています。いずれにせよ、古くからナスは人々に好まれる野菜であったことには間違いはなさそうです。
|