サトイモ
分 類:サトイモ科サトイモ属
原産地:マレー半島 別名:タロイモ 英名:taro
サトイモ科サトイモ属の1年生草本。サトイモという名は、山で採れるイモを山芋(自然薯)というのに対し、人の住む里にできることからつけられたと言われている。
原産はマレー半島付近の熱帯地方であるが、なかでも生長が早いものが中国を経て日本へ渡来したと言われる。その時期は、米よりも古く、稲作以前の日本の主食だったと推定されている。中国には紀元前の書物『史記』に記録がある。日本でも江戸時代にサツマイモが登場するまでは、イモの主役として栽培されていた。日本各地にサトイモを正月に食べる習慣があるのは、日本での主要産物として生活に入り込んでいた名残りであるとも言われている。
サトイモは、他のイモと同様、地下で肥大した塊茎を食用とするが、ズイキと呼ばれる葉柄を食用とする品種もある。
親芋が中心にあり、子芋、孫芋をそのまわりにつけるサトイモは、肥大して芋となる部分によって大別できる。親芋を食用とするもの(親芋用)、子芋・孫芋を食用とするもの(子芋用)、その両方を食用とするもの(兼用)、葉柄を食用とするもので、品種数は多い。子芋用品種には、“土垂”“石川早生”“エグイモ”
などで、これらが一般にサトイモと呼ばれる。親子兼用には、“アカメ”“トウノイモ”“ヤツガシラ” など。親芋用品種は“タケノコイモ”
。葉柄種は“ハスイモ ”がある。 花図鑑 野菜(草土出版)より
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